左翼的反戦映画だったら嫌だなと思いつつ、見てみた。この原作の雑誌連載が始まったのは占領中の1949年。その為かはともかく、反米色はあまり感じない。かと言って左翼臭もほとんどない。ひめゆり学徒隊を描いてはいるものの、可憐な乙女たちは綺麗な標準語を話しているし、沖縄に特化した物語であることを忘れて見てしまう。祖国防衛の為に、日本の軍民が一致して最後まで闘ったドラマとして優れているという印象だ。それだからこそ、全国の聴衆に支持されたのではないか。サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が独立した翌年の公開である。戦争の記憶がまだ生々しい時代に、人々はどんな思いでこの作品を見たのだろう。ひとつ印象に残ったのは、岡軍医に問われて、上原文の父が通州で死んだと答える場面。通州事件の事が出てくるとはね。 ひめゆりの塔 [DVD] 関連情報
私は自閉症とは何の関わりもなく生きてきましたが、この本はとてもわかりやすく、また、この本だけでは表現しつくせないことだとは思いますが、何も知らない私が、少しだけでも分かったように思います。
難しい本だと、よっぽどの興味がないと読まないと思いますが、コミックになっているので、子供にでも読みやすく、理解が深まるだろうと思いました。
光とともに… (1) 関連情報
一貫して、テンションの高い熱演を見せる、
山形勲や安部徹ら青年(?)将校も悪くないけれど、
彼らを見守る立場にいる、
佐々木孝丸(西田悦)、清水将夫(山口大尉)、鶴丸睦彦(北一輝)の
泰然自若たる“静演”がすばらしい。
「特別応援出演」なる聞いたことのない名目で
華を添える辰巳柳太郎、島田正吾をはじめ
石黒達也、千田是也、宮口精二、御橋公ら、他のキャストも渋い。
50ページ近い解説書はうれしいが、
キネマ旬報の俳優辞典をそのまま引用したような
出演俳優のプロフィールなど、
手抜きな編集ぶりで、かえってがっかり。
叛乱 [DVD] 関連情報
内田吐夢監督の作品は好きでよく観ていて、これはお気に入りの一作!ワンシチュエーションもので、酒場に集まるさまざまな人たちの人生を「切り取って」いく。ここに集まる人たちの人生をすべて語ることはもちろんできないが、しかし酒場での会話やふるまいで彼らがどんな人物で、どんな人生を歩んできたか、もしくはこれから歩いていくかがはっきりとわかる。この簡潔かつ的確な演出。素晴らしいです。 たそがれ酒場 [DVD] 関連情報
この作品は東映というより独立プロ新星映画の作品。当時は大ヒットしたそうです。出演者も豪華ですし、火薬による砲撃の特殊効果はかなり大規模です。終幕近くに、円谷研究所が担当した特撮シーンが1カット有るのも見所の一つです。ただ、病院壕の入口が丘の上近くに有るのが、腑に落ちませんでした。 ひめゆりの塔 [DVD] 関連情報