欧州の人にとっては子供の頃から学校で教わっている基礎があるでしょうけれど日本人にとってはハードルが低くない。それでも今はネットがあるので、100年戦争やロワール地方のことなど映像付きで調べられるのでいい感じで読めました。「神の声を聞く」という奇跡を一つの歴史的事実としてとらえる作者の姿勢がいい。そんなことありえないと現実主義になるのでもなく、まさに神の具現だと祭り上げるのでもなく。後半、ジャンヌが捕らえられてからの宗教裁判の過程いろいろが考えさせられますね。殺害せよとのプレッシャーの中で、義を通そうとする宗教家たちの葛藤も伝わってくるし、いよいよ本当に火刑が近づいてきたときのジャンヌのいらだちもよくわかる。知りませんでしたが、ジャンヌをかばい続けた宗教家が一人、火刑台に上がって彼女のそばを離れず、そのまま焼け死んだそうです。 ジャンヌ・ダルク (中公文庫) 関連情報
まだ序盤をプレイ中なんですけど。基本的な操作は大体ゲーム序盤に説明が入るので、説明書を何度も読み返しながらしなくていいのがありがたいです。
あと、シミュレーションRPGということで敬遠される方もいるとは思うのですが、フリーのステージが用意されていてレベル上げすることも可能で、シビアな戦略を要するわけではなさそうなので、この手のゲームはあんまり得意じゃないっていう方も大丈夫な難易度だと思います。
ベスト版ということで、この値段せっていなら十分遊ぶ価値のあるソフトです。
ジャンヌ・ダルク PSP the Best 関連情報
ヨーロッパ ユニバーサリス 2 アジアチャプターズ 日本語版
世界史ファンの皆様、お待たせしました。
EU2というこのゲーム1419年から1819年までの世界史のあらゆる事象が網羅されております。
スウェーデンのソフト会社が製作したこのソフト、とっつきの悪さ、グラフィック、インターフェースの地味さは最近類を見ないものであります。しかし「歴史」というものを追求していることで言えば、他に類を見ないすごさがあります。
ともかく、社会人になっても高校時代の世界史資料が手放せない方、色塗り勢力地図を見ると興奮する方、絶対に買いです。
ヨーロッパ ユニバーサリス 2 アジアチャプターズ 日本語版 関連情報
オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(全曲) 交響的詩篇「ダビデ王」(全曲)
「おーついに出るか」とばかりに予約購入しましたが、初回プレス盤は製造上のミスで『ダビデ王』が収録されておらず、再プレスされた良品交換のためのコロムビアへの返送手続きなど正月そうそう煩瑣な「後始末」に追われました。一時期アマゾンでも販売が差し止められていたところを見ると、粛々と回収作業が行われていた模様です。マーケットプレイスで中古品を買われる方は、要注意です。[...](コロムビアのHPのお詫び広告)『ジャンヌ』の方は、同じボド演奏の名曲『クリスマスカンタータ』がカップリングされた輸入盤なども以前から入手できたのですが、CDの国内盤としては初かもしれません。ジャンヌ役の鬼気迫る語りに加え、聖母役のソプラノの美しさ、チェコフィルの透明な音響から醸し出される清麗さには、思わず身震いするほどです。あまたある同曲録音のなかではいまだに最高の演奏だと思います。文句なくお勧め。当初ミソがついた『ダビデ王』なのですが、これはいわゆる「オーケストラ改訂版」でした。実はセルジュ・ボドには、オネゲル没後10年記念としてリリースされた、パリ国立歌劇場管弦楽団のLPレコード (Concert Hall Society SMS-2450)盤も過去には存在し、これは室内楽編成による「原典版」でした。個人的にはこちらの再盤を期待していたのですが、さすがに無理な話でした。ちなみに「原典版」はシャルル・デュトワが指揮するCDが入手できるはず。興味を持たれた方は、こちらも、ぜひ。 オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(全曲) 交響的詩篇「ダビデ王」(全曲) 関連情報
著者がまえがきで書いているように「公判記録をもとに、歴史的事実の再現につとめた」本であるため、読んでいてワクワクする類の内容ではありません。 しかし、変に奇をてらったり、著者の余計な解釈が入っていない分、内容はしっかりしています。そのため、1967年の出版から今まで約40年も版を重ねてきているのでしょう。 当時の事実関係をきちんと把握したい人にお勧めします。ジャンヌ・ダルクの生涯をロマンチックに楽しみたい方は他の小説等が良いでしょう。 なお、著者は1994年に亡くなられています。 ジャンヌ・ダルク―愛国心と信仰 (中公新書 (138)) 関連情報