長い長い殺人 ランキング!

長い長い殺人 長い長い殺人 (光文社文庫プレミアム)

例によって、やはり1日で読んでしまいました。宮部小説恐るべし。
2日後に移動の電車で読むから、一気に読まないでおこう、と思っていても、
その2日後までにまた新しい小説を買わなければならない、
お財布にダメージ大な作家さんだと思っています。(もちろんほめ言葉です)

さて、この小説はそのお財布が語る、という作風だというのは上記のとおりですが、面白い!
上着のポケットやバッグの中などにしまわれ、持ち主と誰かの会話を聞くことしか出来ない財布。
しまわれている以上、持ち主がどこにいるのかすら分かりません。
描写や説明を必要とする小説にとって、ネックになってもいいようなこの設定が非常によく活きています。

宮部さんの作品は「どうだ、驚いたか!」的な驚くべきトリックはありませんが、それが逆に心地よい。
その台詞1つとっても、優しくて、だからこそ多くの人を虜にするのだと思います。 長い長い殺人 (光文社文庫プレミアム) 関連情報

長い長い殺人 新装版 長い家の殺人 (講談社文庫)

島田荘司氏推薦という文字を裏に見つけたので、デビュー作から順に読もうと思って最初に手に取りました。
なので作者の他の作品との比較はできませんのでご容赦を。

よく指摘されていることですがとにかくトリックがわかりやすいです。
ヘタしたら見取り図出した段階で「こういうトリックならできるかも」と考えてしまうようなレベル。
巻末の推薦文で島田荘司氏にすぐに見破られたというのも納得な話です。

そしてトリックの成立まで偶然に支えられた要素が多すぎる。(アクシデントという意味ではなく)
もしあの人がこう動いたら?あの人がぜんぜん違う動きをしたら?
これだけでトリックの一部が破綻します。
偶然は一回ならいいでしょう。二回起これば作為を感じ、三回起これば殺人現場に作者のペンが見えます。

なかなか読みやすく、分量の割にサクサク読めたのは、文章の力があるということなのでしょう。
信濃譲二のキャラもなんとなく気に入りました。
巻末の島田荘司氏の推薦文は歌野晶午氏の成り立ちがわかり興味深いです。
とりあえず白い家と葉桜はすでに購入済みなので、すぐにでもぜひ読んでみたいと思っています。 新装版 長い家の殺人 (講談社文庫) 関連情報

長い長い殺人 長い長い殺人 [DVD]

2時間、全く飽きないし、
財布に語らせて話自体をわかり易くしてるのも
いいんだけど、
少しサイドストーリーが多い気がします。
あと、犯人の犯罪を犯すモチュベーションが
理解できない気がした。
ただ、TV映画としての完成度は結構高いし、
役者陣の熱さも感じます。
サスペンス物だから謎解きがあるので
楽しくは観れますが
2時間サスペンスと何が違うのと言った感じ。
あと、長塚京三さんの二重が
最後に一重になったのが不思議でした。 長い長い殺人 [DVD] 関連情報

長い長い殺人 長い長い殺人 (光文社文庫)

どうしてこういう発想というか、着目点が出てくるのか。

財布が事件を語ってゆくという、そんな奇抜な設定も面白いが、ただ奇をてらっているわけでない事に、読み続けてゆくと気が付く。
「そこまで、現場に肉薄しながら、なぜもう少し突っ込めないんだ! あっ、そうか、相手は財布だったんだっけ・・・」という具合。

孫の手が欲しくなるような、そんな焦燥感にも似た感情に押し流されて、読みふけってしまいますが、ご安心あれ。
ちゃんと最後には、すっきりさせてくれますよ。 長い長い殺人 (光文社文庫) 関連情報

長い長い殺人 長い長い殺人 [DVD]

今まで見た色々な
原作⇒映像化の中でも
ぴか一ではないでしょうか。まず配役!谷原章介!
ピッタシです。本当に。
実は模倣犯の事もありましたので見るまでドキドキしてたのですが…
模倣犯もこの監督で作れば良かったのでは?
原作を読んで、この本が好きな方なら、必ず満足すると思います。
いくつか省かれた話があったのですが、全体的に考えてバランスが良いと思いました。
原作ファン、オススメです!! 長い長い殺人 [DVD] 関連情報




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