胃がん―治療・検査・療養 (国立がん研究センターのがんの本)
夫の胃がんが見つかり不安いっぱいの時でした。大学病院で胃を切除することが決まっていたのですが、この本を読んでできることなら胃を残したいという思いが強くなり、がんセンターにかかり、再来週、内視鏡での手術になりました。まだ最終的なことはわかりませんが、この本との出会いが夫のこれからのQOLを大きく変えたことは確かです。何気なく目に入って購入したのですが、本との出会いが人生にこんなにも影響することを初めて感じました。
病気の治療はどんな病院に行ってどんな先生と出会うか、病気になる前はみんな気にもしていないと思いますが、この本との出会いも運なのかな、と思うと・・・今はホントに良かったと思います。
胃がん―治療・検査・療養 (国立がん研究センターのがんの本) 関連情報
国立がんセンターの名誉総長である著者が、妻を癌で失い、絶望してから立ち直るまでの様子を描いたノンフィクション。
心から愛する人を失った時、人はどうやって生きていけばいいのか。
その時に助けとなるものは何なのか。
妻の闘病記やそれ以前の話なども書かれていますが、
この本の中心はそういった「再生」の話なんだと強く感じました。
実際に絶望から「生きる」決意を固めた著者の言葉は、他人事ではなく、
一言一言が、ずしんと心に響きます。
「死にたい」と願う人に、「それでも生きろ」と言うのは簡単ですが、
おそらく、この本ほどには強くは伝わりません。
それくらい重く、生々しい記録です。
※ほか、ちょっと。
・グリーフィング(遺族へのケア)という言葉をこの本で初めて知りました。
・自分の生い立ちや妻との馴れ初めとかの辺りは、正直あまり入って読めませんでした。
・文章にちょっと酔っている部分があるのも気になりました。(再生の部分にはありませんでしたが)
・奥さんとの最期の一日のシーンは忘れられません。
妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録 関連情報
全癌種について基本的なことがよくまとまっていると思います。
看護師さんにも1人1冊もって勉強してもらうようにしています。
がん診療レジデントマニュアル 関連情報
国循の美味しい! かるしおレシピ 0.1mlまで量れる! かるしおスプーン3本セットつき
図書館で借りて、5日間ためしに作った後、気に入ったので購入しました。
よい点
・普通では計量できない少量のスプーンがついている。(図書館で借りた時は小さじ4分の1というスプーンに半分とかいれて再現していた。)
・おいしい!療養食が必要な人だけでなく、子供にもこの味で食べさせたい。(いわゆる子供受けするメニューではないけれど。)
・野菜がたっぷり、いろいろな味を楽しめる。
悪い点
・本の通りに1週間作ろうと思うと、多種の野菜を少量ずつ必要で、少しずつあまる。(キャベツを白菜にする、パプリカをピーマンにするなどのアレンジ、翌朝の味噌汁とか、昼食につかえるならクリアできる。)
・調理しづらいところがある。(5gの人参を千切りにしようにも、すごく短いものしか出来上がらない。4人分作るとか、千切りをまとめて作っておいて、残りを他の献立に使いまわせるならOK。使いまわしができる材料別索引もある。)
・何度も下ゆでがあるので、洗い物とガス代が増える。(本の手順にこだわらずに、多少野菜が混ざろうがまとめて下ゆでするとか鍋の中で手つきざるなどをつかってわけながらゆでるとか、工夫が必要。この病院は見た目にもこだわっているし、すべての患者さんに同量の野菜を分配しなければならないからこの手順なのだろうが、家庭ではゴッチャでいい、と思えるなら許容。)
多少「がんばり」を要求される本ではありますが、出来上がりはおいしいし、この味でこの塩分なら頑張ろうかな、と思える本です。
国循の美味しい! かるしおレシピ 0.1mlまで量れる! かるしおスプーン3本セットつき 関連情報
網羅的な入門編である。
私は本命胃がん、対抗肺がん、穴前立腺がんの
まだがん患者に放っていないものであるが、
それぞれが特定されたり転移したりしているときは、
もっと専門的な本を読むだろう。
そのためのブックガイドもあれば完璧であったが、
その分★一つ減。
患者必携 がんになったら手にとるガイド 関連情報