かくも長き不在 ランキング!

かくも長き不在 去年マリエンバートで HDニューマスター版 [DVD]

ロブ・グリエとアラン・レネとの共同作業によって撮られたこの映画、難解というよりは永遠に答えのみつからない(あるいは答えなどはじめから用意されていない)シュールな1本だ。付属の解説書によれば、『嫉妬』と『迷路』をキーワードに一切の解釈・物語性を排除して制作されたという。映画というよりは、(作品の中で登場人物が興じるテーブル・ゲームのように)むしろ“知的遊戯”に近い作品なのかもしれない。

主要登場人物は3人(しかも名なし)。主人公の男Xは人妻のAに去年会っていると語りかけるが、AはXのことを覚えていないという。Aの夫らしいMは、ニムとよばれるゲームに滅法強い合理主義者のようだが、一方でXとAが駆け落ちし自分の元から2人が去って行くことを予感している。現在と過去、そしてそのどちらにも属さない想像上のシーンがバラバラにつなぎあわされているため、映画を見ながらにして観客はまるでパズルをしているような気分にさせられるのだ。

XとAは去年どこかで会っているのか、Mの嫉妬を買ってXは銃で撃たれたのか、AはXを逃がした後事故死したのか。こんなことを考えはじめると、ロブ・グリエとアラン・レネが用意した迷宮にさまよいこんだまま出てこれなくなってしまうので、はじめっから考えない方が無難である。静物のようにまったく動かない人々、豪華な装飾にふちどられた扉・鏡・廊下、直線的に設計された幾何学模様のような庭園。

ロブ・グリエとアラン・レネが精巧に作り出した“だまし絵”を見てあなたは何を感じるだろう。記憶の再構築という仮定にたどりつくもよし、映画全体に漂う死のメタファーを感じとってもよし。観客が無限ループにさまよいこんで右往左往している様子を見ながらほくそえんでいる2人の意地の悪い顔が目に浮かぶ。 去年マリエンバートで HDニューマスター版 [DVD] 関連情報

かくも長き不在 Winners 2 ~アカデミー賞で聴くクラシック(国際映画祭)~

このアルバムの個性は、何といってもカラーブックレットの魅力だ。

収録曲の関連映画のDVDジャケット、そして、いろいろな

映画の歴史データを収録している。

モーツァルトのCDを多く発売されている現在、こちらも多く収録しているものの、かえって、ほかの作曲(バッハ)などを引き立てる感じとまで聞こえる曲のクオリティーである。

冒頭の「愛のよろこび」は、テレビCMでもよく使われる曲で、

プレスリーの「好きにならずにいられない」の限局である。

癒されるヴァイオリンの音色のこの曲を始め、

名曲、名演奏を凝縮している。

アカデミー賞だけでなく、「かくも長き不在」などカンヌ受賞作でもとりわけ名画と称されるもの、それに使われている曲だから、

クラシックを叙情的に楽しむには格好のアルバムだ。 Winners 2 ~アカデミー賞で聴くクラシック(国際映画祭)~ 関連情報

かくも長き不在 去年マリエンバートで [Blu-ray]

男の独白で話が進んでいく。何度観てもよくはわかりませんが、観終わった後の満足度は100%という不思議な映画。

アラン・レネ監督の映画だと「24時間の情事」も観ましたが、よくはわかりませんね。

この映画も何度も観返さないとダメなんでしょう。

肝心のブルーレイの画質なんですが、あまりDVDと大差ないように感じます。

しかし映像美は相変わらず見事です。 去年マリエンバートで [Blu-ray] 関連情報

かくも長き不在 インク(通常盤)

全体のまとまりがあって良いアルバムです。
捨て曲がありません。

音楽的な用語はわからないので、印象だけ。
わくわくする出だしで始まる「インク」。
「ピアノブラック」は宇宙的な音が耳に心地よい。
「あバンギャルど」はどこか懐かしく、歌詞は血みどろですが、とても楽しいです。
「ライフ・イズ・ビューティフル」はサビががなり系で、
はじめは「あれ?」と思いましたが、今は逆に耳に残って仕方ありません。
そして一番わたしが好きなのは「君はカナリヤ」。昔のプラっぽい印象です。
綺麗で美しい世界が広がって、エンドレスリピートしてしまいます。
このアルバム唯一のケンケン作詞曲。
くるりくるりとした世界に引きこまれてしまう「てふてふ」、胸に迫る切なさがあります。
「218小節、かくも長き不在。」は不思議な緊張感をもったインスト曲。
最初と最後が声とアコギだけのシンプルな曲「ロールシャッハ」、優しくて好きです。

是非聴いてみてほしいアルバムです。 インク(通常盤) 関連情報




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