猪瀬都知事 ランキング!

猪瀬都知事 東京の副知事になってみたら(小学館101新書)

すさまじい調査力を持つ作家としてもすごいが、政治家としても規格外のエンジンを持っている猪瀬直樹に、本書を読み、改めて驚かされた。「悪い」と思ったら、都職員だろうが参院職員だろうが官房副長官補だろうが「冗談じゃないよ!」と、「お上」感を丸出しにする人間には手厳しく対応する。就任早々さんざん問題になっていた豪華な議員宿舎計画をぶち壊して以降、水道運営ビジネスを立ち上げ、自治体で最初に夕張市に職員を派遣し…と巨大機構の中で、よくもまあ次々と課題を見つけてくるもんだと感心した。また、その問題のポイントを見極め、解決案を導く過程、鳩山前首相から区の土木部長まで説き伏せる交渉力のすごさ…本書の冒頭で重要さを語った、作家として培った表現力、論理力が、政治の場で生かされている。反面、介護の必要な高齢者や夕張市など弱者には優しい。本書は一貫してまとまった話ではないが、(だったら新書じゃ出さないだろうが)読んでいて、著者から見た今の都政の課題、肝所がわかる。つくづく都の副知事にはもったいない怪人だ。作品自体の出来は、多少自己アピール的な要素もあり、内容、構成もそれなり……という感想だが、著者本人には大いに魅力を感じた。 東京の副知事になってみたら(小学館101新書) 関連情報

猪瀬都知事 さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

この人は、“書き言葉の人”だと思う。つまり「作家」だ。『ミカドの肖像』、『昭和16年 夏の敗戦』、『日本凡人伝』。ファンではないが、いわゆる日本の作家とひと味異なる綿密な取材と発想力に富むこの人の本は、その都度目を通してきた。一昨年、都知事選に出ると聞いて、嫌な予感がした。書籍の中の氏の言葉と違い、ツイッターでの言葉の表現が日増しに乱暴で、浅はかなものになっている頃だった。深い思考と推敲を経ていない言葉は、時に傲慢で、浅はかだった。長年、作品を読んできたものとしては、しごく残念だった。イスラム発言やテレビ脚本家への暴言事件。“浅はかな言葉”は、「現実の彼」をも浸食していった。そして、5000万事件である。この痛烈な失敗。そして、作家人生を支えてくれた最愛の妻を亡くした体験。この作品を通して、氏はそれらともう一度真正面から向き合い、《言葉》を紡ぐことによって再び息を吹き返そうとしている。その《言葉》は以前とは異なり謙虚で穏やかだが、《言葉》で飯を食う者にしかない才気がそこかしこに燦めく。これでいいのではないか。彼にしか書けない世界は、まだある。これからの「作家・猪瀬直樹」に期待したい。 さようならと言ってなかった わが愛 わが罪 関連情報

猪瀬都知事 ラバーマスク M2 たのむぞ阿部総理

友達の誕生日にあげたら、それはもうはね飛んで嬉しがってましたw(19歳) ラバーマスク M2 たのむぞ阿部総理 関連情報




Loading...


ここを友達に教える