防人への道 [DVD]

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防人の男 (ガッシュ文庫)

集団的自衛権が問題になっている今にピッタリな話でしたね。
そして、普段考えない事をいろいろと考えさせられました。

大守のような本当に心から国を守ろうとしてくれる人が現実にたくさんいてくれるなら、自衛権を取っても日本は大丈夫なのかな？でも、現実と物語の中では違うので、実際はねぇ・・・とか。
スイスは、味方の国がいない。誰にも頼ることなく自国を守る事が「中立」なら、果たして日本はスイスのようにできるのか？いや。きっと無理だな・・・とか。
あと、検事も自衛隊も、普段から当たり前のように、煮え湯を飲まされたり、理不尽な事があって、正義という志とのジレンマに陥りながらも、一生懸命国の為に頑張ってくれている人も、ちゃんといるんだなとか。。。

こんな感じで、ストーリーも政治的に「国レベル」ですので、ちょっと堅いといえば堅いかも。
私は、そこここで、いちいち考えながら読んでしまった為、読み終わるまでに結構時間がかかりました。

国を守ることって凄いんですね。
しかし、防人の大守さんは実にかっこいい人です。
こんな人に守られてみたいわぁ。

そんな大守の性格も好感が持てましたが、検事の礼一も冷静で筋が１本通った綺麗だけじゃない男なのが良かったですね。

そして、２人の関係が決してベタ甘ではなく、この先も「国」という大きなものを互いに見つめて動いていくのが、とてもクールであり、この付かず離れずの距離感がいいんだろうなぁ・・・と思いました。

何ってったって、大守は「好きな人より国が大事」な人だから、誰も独占できません。
そして、大守のこの思いを理解している礼一だからこそ、一生傍にいられるのかもしれませんね。
う〜ん、素敵な関係です。

自衛隊に興味のある方、クールな大人の恋がお好きな方へおススメします。 防人の男 (ガッシュ文庫) 関連情報

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