ディズニーのピーターパンに、どっぷり肩まで浸かって早20余年。
初めて読んでみたのですが、ディズニーとはまったく別物です。
どこまで書けばネタバレにならないのか不安ですが、まず頭に入れておくべきは性悪説。
ピーターは勇敢なヒーローなどではなく、罪なほどに純粋で身勝手で「天真爛漫な子供」の象徴です。
対して、ディズニーでは間抜けな三枚目の悪役とされてきたフック船長。
過去が少しだけ明らかになったり、彼の孤独で憂鬱な胸の内を垣間見ることが出来ます。
ただ、タイトルにも書いた通り、文体が難しいです。
これは訳が古いためなんですが、例えばロミオとジュリエット。
「ああロミオ! 何故あなたはロミオなの?」という一文が有名ですが、
これも1930年代に坪内逍遥が翻訳したものだと「ロミオロミオ 何故お前はロミオぢゃ」となります。
後者みたいな書かれ方でも内容が理解出来る、むしろ味があって良い、十分感情移入出来るよって方や
相応の年齢でないと、最期まで読むのは難しいと思います。
なのでもしお子さんに読ませるなら新訳 ピーター・パン (角川つばさ文庫)こちらを推薦します。
若干子供向けではありますが、訳におかしなところや省略されているところなどはありません。
とても分かりやすいです。
ただ、フック船長の台詞があまりにも子供向け。
いかにもアニメの悪役という感じで、ディズニーのような三枚目感が漂っています。(新訳の方がですよ)
過ぎる程に大仰な海賊でいてくれるのは、やはり原作の方ですね。
ピーター・パンとウェンディ (福音館文庫 古典童話) 関連情報
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こんな立派なショートピン、でかつ比較的安い。とても良い商品。 RCA キャップ センターピン 着脱タイプ と RCAジャック 金メッキ 仕上げ 音質向上 防塵 (RCAキャップ 8個セット+お手入れ用クロス) 関連情報
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