原作のマンガをかなり忠実にドラマ化したCD。しかも声優さんの声でプラスアルファの迫力が加わって、近頃まれに見る傑作に仕上がってるんじゃないかと思った。優柔不断な流され侍の恭一先輩を中村さん、粘着質のゲイの後輩今ヶ瀬を遊佐さんが演じている。中村さんは声に艶があって王子様タイプの役によく似合う。このCDでは、人から好意を寄せられると断りきれずに流されていく恭一をものすごい説得力で体現している。対する今ヶ瀬には遊佐さん。遊佐さんの声は透明感があるけれどどこか苦くてこれもぴったり。シニカルでクールだけれど恭一先輩には一途でメロメロな今ヶ瀬の振幅の大きさを余裕でこなしている。今ヶ瀬にとっての最大のライバルで最大の理解者である夏生先輩の五十嵐麗さんもすごい。今ヶ瀬との対決がこのCDでの最大の聞き所。でもこの迫力は原作があってこそだと改めて思った。レディコミ誌に掲載されたからこそ、一般常識の世界から大伴が今ヶ瀬の世界に堕ちてくる様子をスリリングに描くことができたのかもしれない。そしてあの可愛いきれいな絵でオブラートにくるまれていたものが音声で聞くとストレートに伝わって、ものすごいインパクトだ。遊佐さんは淡々と演じているように見えて、作品全体を通して見ると、今ヶ瀬のドン底では声を変えている。わずかに声を落として抑揚を押さえ気味にしているだけなのに、はっきりと普段の調子とは違うことがわかる。マンガではコマの大小やトーンやベタで緩急をつけているわけだけれど、これがドラマになると声優さんの声と音楽だけが頼りだ。このCDの場合は音楽もかなり上手についていた。それでもどうしても表現できないのは、登場人物たちの無言の動作で、はっきりいってしまえばラブシーンを実況するわけにはいかないわけで、それが一番難しいかもしれないと思った。だから、音を聞きながらマンガを読んでみるとなかなか面白い。原作の続きはまだ単行本になっていない。別冊付録に一編、携帯配信サイトに一編掲載され、作者ブログによればもう一編描いて決着をつけるとのこと。このCDではまだ堕ちきっていない恭一が腹をくくって今ヶ瀬にどう対応するかが今後の見所だ。できれば紙媒体で続きを出してもらって、同じメンバーでまたドラマ化してほしい。(2010年6月14日追記)その後、2009年に続編が刊行されてCDも出ている。『窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスアルファ)』(新装版)『俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)』ドラマCD『俎上の鯉は二度跳ねる 1』ドラマCD『俎上の鯉は二度跳ねる 2』 窮鼠はチーズの夢を見る ドラマアルバムCD 関連情報
内容がおもしろいのはもちろんですが原作ではあまり気に留めなかったシーンがCDになるとより笑えたり、泣けたりして新しいおもしろさがあるので出演声優さんに興味のない方でも、原作が好きな方はぜひ聴いていただきたいなと思いました。中村さんの演技がとてもリアルでかっこよく、初め聴いた時声が前作より若干低めかなとは思いましたが、原作でも「窮鼠〜」に比べ男らしくなっていくので、途中からは自然に聴けました。また、遊佐さんの泣き演技や最後の車でのシーンでは泣いてしまいました。お2人のセリフの掛け合いや間もすごくお上手です。初めはなぜ前篇、後篇の発売日をずらすんだろうと思いましたが内容が重いので2枚組じゃなく日をずらしてもらって正解だったなと思いましたw原作を読んでいないとわかりにくい所もあると思うので、先に原作を読んでからの方がより楽しめるかなと思います。個人的には音楽やSEがどうしても引っかかる所があったで−1にしました。 俎上の鯉は二度跳ねる ドラマCD 関連情報
脳内ポイズンベリー スタンダード・エディション(DVD1枚組)
2015年公開。 監督は「キサラギ」「ストロベリーナイト」の佐藤祐市。漫画家・水城せとなの同名コミックをもとに、年下男性に翻弄されるアラサー女性の苦悩を、彼女の脳内にある5つの思考を擬人化して描いたラブコメディ。携帯小説の作家として生計を立てている櫻井いちこは、飲み会で出会って以来気になっていた青年・早乙女と偶然にも再会を果たす。彼女の頭の中では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考がせめぎあい、声を掛けるか否かで会議を繰り広げはじめる。テンポもいいし笑えるし、先が読めつつも楽しめる脚本が見事な娯楽作品でした。脳内会議が笑えます。 「衝動」の女の子が、「早乙女好きー!」とか叫んでるところがツボでした。自分に自信を持てない女子が、自分を殺してまで好きな男と一緒にいてお互いダメになるところとか、結構リアルでためになります。 人生において、愛し愛される恋愛って、とても大切な事ですね。真木よう子演じる主人公の、髪型と私服の色気のなさに絶句。 女性らしいラインを活かした服装の方が、愛されるし幸せになりやすいと思います。 脳内ポイズンベリー スタンダード・エディション(DVD1枚組) 関連情報
水城せとなさんがいわゆる「ボーイズラブ」というカテゴリーから離れてしまってからも、少女誌、女性誌かまわず読みつづけてきました。作者独自の世界観といったものが、非常に私のツボにはまるものでしたから。本来、水城さんの作品というのは結構後味の悪い(失礼)ものが多いのですが、そのぶんマンガにありがちな「ご都合主義」的なものが少なく、ものすごくリアルです。昨今、巷にあふれる『BL系』といわれる作品の中でも、そういった面でかなり異色でした。そのため水城さんが「自分の描きたいものは別にBLの枠に入らなくても描ける」と判断されて、BL界から離れてしまったときにも、一抹の寂しさを覚えつつも納得していました。しかし今回のこの作品を読んで、改めて納得してしまいました。「やはり水城せとなの本領が発揮されるのは、同性愛という分野である」と。それはもはや、「BL系」などという子供だましの分野に留まるものではありません。無駄なく、リアルでとても痛い愛情を、不安定に、でもとてもまっすぐに見つめて描かれている作品でした。とてもたった一冊の作品とは思えない内容とまとまり。思わず本を持つ手が震えました。水城せとなさんの作品を10年以上読みつづけている私にとって、何年か振りに本当に心が震える作品でした。また、このような作品をぜひ生み出していただきたいと願ってやみません。 窮鼠はチーズの夢を見る (フラワーコミックスα) 関連情報
恋愛ドラマというカテゴリーですが、決して報われることのない失恋を前提としたドラマが面白かったです。また人妻に恋心を抱くという、一見なさそうででもどこかにあるストーリーだったと思います。まずそれぞれ役者さんの体当たりの演技で心を掴まれました。松本さんはジャニーズに属しながらあれだけのラブシーンを演じることへの挑戦。石原さんは下手をすれば女性から疎まれてしまうような難しい役をとてもキュートに演じられていたと思います。周りを固める役者さんも誰一人遜色なく、掘り下げたストーリーがありました。演技についてもう少し述べるならば、表情の演技に長けた役者さんが揃っていたな、と思います。メインの松本さんと石原さんでいうなら、普段の明るくおどけた表情からのシリアスな表情の変化がとても印象的でした。表情豊かだと画面の華やかさが一層増すので、そういった意味では月9という枠にぴったりの役者さんたちでした。特にサエコについては初めは嫌な女だな、と思いました。でもストーリーが進むにつれ、小悪魔なのではなく実はとても繊細で、素直な女性なのではないかと思いました。自分の生活から逃げはしましたが、結果自分で現実に帰りました。やはり後半の話を見ていると、こういうときは男性よりも女性の方が逞しいのですね。作品を彩る美術や音楽もとても魅力的です。特に音楽はオープニングに明るくてポップな音楽が可愛らしく、でもピアノの切ない曲が随所に使われていたりしました。劇中のチョコレートの様に多種多様な曲が印象的でした。話中でもありましたが、妄想している間はどんどんインスピレーションが湧いてくる。とありますが、見ている視聴者側としても妄想している間が話が二転三転して面白かったです。また話中で爽太の独白が随所にあるのですが、松本さんの低音が程よい甘さで優しく響いて心地良いです。題材がなかなか共感を呼ばないだけに、たしかに見る人を選ぶ作品ではあると思います。それでも完成度としては高く、題材とは裏腹に笑える箇所も盛り込まれています。ただ一つ述べるなら、後半の失速は否めません。それでも全体を通してみるならば、上手くまとまっていると思います。このドラマを見ているとチョコレートが食べたくなります。普段はコンビニなどの安いチョコレートを買うのですが、奮発して少し良いものを買いたくなってしまいます。 失恋ショコラティエ Blu-ray BOX 関連情報


















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