坂田靖子 ランキング!

坂田靖子 のちの物語 1 (夢幻燈コミックス)

ちょっと蛇足感が否めないかな。コレクションとして購入しましたが、『のちの物語』部分よりも、前半掲載分の外伝的なお話しの方が面白く読めました。善し悪しちゃんぽんなので、星みっつで。 のちの物語 1 (夢幻燈コミックス) 関連情報

坂田靖子 ゴブリンズ・ライ 変人探偵エム (ジュールコミックス)

まず、この方はもはや坂田靖子というジャンルを確立させてしまったので幅広い層にオススメしやすくもあり、苦手な方も確実にいると思われます。そしてゴブリンズ・ライは特にジャンル坂田靖子の本だと思います。私はとても楽しめました。個人的に英国ミステリーと言われると少し身構えるきらいがありまして、英国という世界観への丁寧な描写、あるいは複雑で重厚な謎解きストーリー等…クオリティの高い作品ほど気軽に楽しめませんでした。しかしバジル氏の優雅な生活等でBBCを彷彿させると評された坂田靖子先生、説明し過ぎないサラッとした英国の描写、そして本当に"ただの謎"を淡々と解決していくのが気軽に楽しめるこのシリーズの良いところ。掲載誌がご婦人向けの雑誌という事もあって1話のボリュームが濃過ぎず、のんびりした英国の雰囲気と洒落た台詞のやりとりを堪能するタイプの漫画です。ストーリー自体はこれまでの坂田先生の作品からすると比較的あっさりしているので不安になる読者様もいると思われますが、エムとルディが徐々に相棒となっていく過程のさりげない描写の細かさ、回を重ねる毎に魅力が掘り出されていくふたりにまだまだバリバリの現役っぷりを感じられるのではないでしょうか。坂田先生の作風としてはエムは新しいタイプ、ルディはお馴染みのタイプのキャラクターだと思います。 ゴブリンズ・ライ 変人探偵エム (ジュールコミックス) 関連情報

坂田靖子 ダンジョン狂騒曲

かなり懐かしいゲームからの悲喜こもごも満載の坂田ワールドです。ゲームの歴史が面白く、分かります。夢中でコントローラーと画面の中に首を突っ込んでいた頃を、思い出すあなたは幸せな顔になっていると思います。 ダンジョン狂騒曲 関連情報

坂田靖子 坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き

最近作はあまり追いかけられていないものの、坂田靖子さんは昔から好きな漫画家です。これはよくあるムック本のように、作家論や同業者からのメッセージが中心ではなく、ご本人へのインタビュー、萩尾望都さんとの対談、ささやななえこ夫妻の坂田さんトークが核になっていて、どれも「論じる」のではなく、思い出を中心に「語る」内容です。そのため漫画論の好きな方には物足りないかもしれませんが、この作家の良さを伝える意味では非常に成功しています。特にご本人の自分語りは、自作だけでなく、他の作家へのリスペクト、ファインアート・サブカル織り交ぜての様々な分野・コンテンツへの興味と愛情などが感じられます。坂田靖子という作家は、他の名作をものす漫画家がかならず経験している、成長→停滞→絵の荒れ→復活のサイクルをほとんど経験していないように見受けるのですが、萩尾望都さんの語る「サカタちゃん」像はそれもむべなるかな、と思わせるような坂田さんの魅力をさりげなく教えてくれます。また、漫画家のムック本の収録作は、習作時代のものや、お蔵入りした作品など、マニアックな興味を惹くものの傑作とはいえないものが選ばれることが多いのですが、この本は違います。個人的に以前から傑作と思っていた短編が揃っていて、見事な個人作品集になってもいます。できればjune掲載のユーモア作品をどれか1つ減らして、代わりに「くされ縁」を入れるとベストだったよな、と思いますが、それでもこの作家の未読者には、すばらしい導入になるでしょう。2000円弱の価格は全く高くありません。多少なりともファンを自認するならぜひとも「買い」です。 坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き 関連情報




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