大阪大学のロボット ランキング!

大阪大学のロボット ロボット演劇

すぐれた議論や行為は、持論を展開しつつも世界観や問題を提示することでその先の可能性を常に残していると思うが、本書はまさにそれ。大学に集った劇作家、ロボット研究者、ロボット開発者の共同作業によるロボット演劇の上演結果を下敷きとした言語学者を交えての考察は、読者の読後にさまざまな可能性を残している。芝居とロボットはおよそ縁遠い組み合わせに思えるが、劇作家平田氏によりそれは明快に否定される。また、役者に心は不要と喝破する平田氏に研究者石黒氏は共鳴する。平田氏の一見機械的な演出手法はロボット開発者には実に都合がよい。これらを見ると平田オリザの存在あってに見えそうだが、演劇人平田を迎える土壌をアカデミズムが既に用意していたこと、学際という言葉に留まらない、学の領域すら自ら作っていく石黒氏の姿勢にも負っていることは読めば理解ること。本邦初、もしかして世界初のこの試みは様々な問題を提起しながら次の段階を予想させる。それは企業に属する開発者の文章に実に鮮やかに語られている。これを快挙と言わずして何としよう。 ロボット演劇 関連情報

大阪大学のロボット アンドロイド版 三人姉妹 新・平田オリザの現場1 [DVD]

淡々とした展開だが、人間関係の表面的な穏やかさを突き破るしかけがいくつも仕組まれている衝撃的な舞台である。 アンドロイド版 三人姉妹 新・平田オリザの現場1 [DVD] 関連情報




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